タイグリーンカレー
2 September 2005

日本でもおなじみのカレーだと思いますが、ペーストを手作りするだけでぐっと美味しくなります。ずいぶん前にこの本の中で見つけたレシピなのですが、簡単で日本でも手に入る材料が多そうなので、カレー好きな方、ぜひ作ってみてください。今回、たまたまここで生のグリーンペッパーとタイ茄子を手に入れたのですが、茄子は普通のもので代用できますし、グリーンペッパーは省いてしまっても十分美味しいです。ウチではふだん鶏肉と野菜で作ることが多いですが、野菜だけでもイケます(私的にはシーフードで作りたいところですが、同居人が全くダメなのと、こっちでは日本のように新鮮で安いものが手に入らないので、なかなかチャンスがありません)野菜は、茄子の他にカボチャやタケノコ、シイタケなんかもなにげに合います。   全部プロセッサに放り込んで… ガーッとやるだけ! ペーストは、レモングラス、緑唐辛子、にんにく、ショウガ、シャロット、コリアンダー、カファーライムリーフ、ライムの皮のすりおろし、ライムジュース、ナンプラー、黒胡椒をフードプロセッサでガーッとやるだけです。完全なペーストにしてしまわないことがポイントでしょうか(上の写真参照)コリアンダーが苦手な人もペーストにしてしまうと結構気づかず食べれそうですし(!)とにかく風味の良さが私的には気に入っています。鶏肉と野菜、ペーストの半分を炒め、ストックとココナッツミルクで煮込みます。ナンプラーで味を整えて、バジルやコリアンダーを散らしてできあがりです。ペーストを少し残しておいて、煮込みが終わったところで加えると美味しいと思います(英語のポストにちゃんとしたレシピ載せてます)  

 

夏野菜のスープ
2 August 2005

先日のポストにも登場したご近所友達のピーターですが、共同菜園でいろんな野菜を作ったりもしています。彼からもらった穫りたて野菜を使って、前から試してみたかったスープを作りました。ロンドンのPied a Terreというレストランでヘッドシェフを務めているShane Osbornの本に載っていたレシピを使ったのですが、何もしなくても美味しい野菜達がさらに美味しくなりました。 スープ用のストックは前もって作っておきます。レシピには、ストック用野菜(にんじん、タマネギ、西洋ネギ、セロリ、パセリ、コリアンダーシードなど)と一緒にフェンネルやタラゴン、アニスも加えるように書いてあったのですが、私はフェンネルとタラゴンだけでも十分アニスの風味が出るだろうと思い、アニスは省きました。で、正解でした(笑)スープに入れる野菜は、旬のものなら何でも美味しいです。冬になったら根菜をたくさん使って作ろうと思っています。今回使ったものの中では、特に豆類が美味しかったです(私は日本のエダマメが恋しくなると、ソラマメで代用してしまうのです…)野菜達を茹でておき、温めておいたストック(濾したもの)にサイコロ状のバターを加え、レモンをぎゅっと絞って出来上がりです。もっと優しい味にしたい時は、バターとレモンが入らなくても十分美味しいと思います。美味しい野菜を口にする度に「もう肉を食べるのはやめよう」と思う私ですが、豆腐のような根性しか持ち合わせていないので、お肉の焼ける匂いがすると、また食べたくなってしまうのです…。

 

うずらグリルデー
15 April 2005

始めたばかりで、既に息絶え絶えなブログになっちゃってますが…。 ロンドンの人気レストラン、Moroのレシピ本を2冊持っているのですが、どちらもなかなか使えます。北アフリカ、スペイン、中近東あたりのレシピが主で、材料も初めて使うものも多く、新しいレシピを試す度にどんな味になるかしらと興味津々です。 今回は、ウズラのグリルを2種類、試してみました。1つは、バラの花びらから作ったジャムをソースに使うレシピです。ウズラを一晩ローズウォーターやスパイス他で漬け込んだものをグリルして、ニンニク、シナモン、レモンジュース、オリーブオイルをローズジャムに加えたソースを添えます。正直、実際食べてみるまでは半信半疑でしたが、バラの香りたっぷりのソースとウズラの強い風味が絶妙でした。仕上げに振りかけたバラの花びら(私は今回ドライのものを使いましたが、生の花びらでもいいと思います)とピスタチオがとてもいいアクセントになって、美味しかったです。   同居人が「バラの花びらなんて食えるか」っていう態度だったので、彼のためにもう1種類、別のソースを作りました。ザクロを煮つめたシロップとスパイスで、やはり一晩漬け込んでグリル、ソースはこのシロップにニンニク、シナモン、オリーブオイルを加えたもの、仕上げにざくろの種も添えます(日本にいた時にザクロって食べたことなかったんですが、なかなか気に入ってしまいました)甘酸っぱいソースとの相性もなかなかでしたが、私はバラのソースの方が好きでした。 余談ですが、うちは同居人が汁物いっさい食べませんので、どうしてもグリルとかローストとかが多くなります。夏場は外でバーベキューできるのでまだいいんですが、冬は台所中(というか家中、狭い家なので)にほひが充満、しょっちゅう換気扇を掃除しないといけなくて、いえ、それくらいで文句言ってちゃいけないんでしょうが、ついつい「めんどくさー」と思ってしまう無精者です…。

 

つぶれたイースターホリデーと貧乏人のピッツァ
27 March 2005

今日からこちらはサマータイムに変わりました。夜中の2時に自動的に3時になります「1時間損しちゃったよ!」っていう感覚です。今週末はイースターで4連休だったのですが、うちの温水を貯めておく巨大タンクがピキピキ音を立てて壊れ、水漏れし出したので、その修理(全部自分達でやりました…)で休みがつぶれました(涙)ヒーターも温水も使えず、風邪までひいてしまったというオチつきです(再涙) 気を取り直してパン作りの話です。最近、この本の中からいくつか作ってみたのですが、上の写真はWhite Pizza、いわゆる具の乗らないプレーンなタイプです。貧乏人のピッツァとも呼ばれます。Biga starterと呼ばれる生地を最初に作っておくのですが、こういうプレーンなレシピほど、スターターを作って発酵時間を長くすると、風味が増すのが分かります(生地の仕込みから焼き上がりまで2日はかかるので、思い立ってすぐというわけにいかないのがナンですが)仕上げの生地にオリーブオイルを混ぜ込み、ローズマリーを散らして焼き上げます。        これはStromboliと呼ばれるもの、シチリア島そばにある火山の名前で、焼いている間にチーズが溶岩のように流れ出ることから、そう呼ばれているようです。ロケット(ルッコラ)を使ってペストソースを作り、モッツァレラを乗せて巻きこみます(ペストは、バジルで作ってももちろん美味しいです) パン作り、ちょっとずつ慣れてきましたが、やっぱりまだまだです…。   イタリアのパンやピッツァ、パスタを作るときは、ここの粉を愛用してます。

 

使えるトマト
25 March 2005

初めて食べたのは、私がイギリスで暮らし始めてすぐの頃なので、もう5年近く前になると思います。友人夫婦が、週末用の田舎のコテージに招待してくれた時にごちそうになって、それ以来、常備品になってしまいました。 何ということはない「オーブンドライドトマト」なんですが、お店で売っているサンドライドトマトよりずっと好きです。そのコテージには、イギリスのカントリーハウスには欠かせないAGAというオーブンがあり、昔ながらの作りのこのオーブン、ヒーターとしての役割も果たすんですが、一度火を消してしまうと暖まるまでに何日もかかると聞いて、日本では売れないだろうなぁと(笑)最近、見た目は一緒でガス式のタイプも発売されたんですが、やっぱりそれは「邪道」だろうということで、あんまり人気がないようです。 トマトは低温でじっくりローストするだけ、私はたいていオレガノ(ドライ)とニンニクを加えますが、そのままでももちろん美味しいです。あ、小ぶりで甘味のある完熟トマトは必須です。ローストしている間の、香りだけでトマトの味が濃くなっていくのが分かる感じもたまりません(笑)オーブンにもよりますが、120-130度で3-4時間くらいでしょうか。そのまま前菜としてもイケますし、ソースとしても活躍します。私は野菜がたくさん食べたい!と思った時、ローストすることが多いなぁと思います。味がぎゅっと凝縮されているものが好きなんですね、きっと(コーヒーもエスプレッソだけですし…)。

 

春はそこまで…
19 March 2005

今年の冬はほんとうに寒くて、足にしもやけがたくさんできてしまいました(涙)毎日天気も悪くて、ヘコみ度もかなり上がって(下がって?)いたのですが、暖かいスープをたくさん作って何とか乗りきってきました。ビーツ(英語名はbeetroot)を使ったスープは私のお気に入りの一つです。いろんなレシピがあって、ビネガーを加えるものも多いようですが、ビーツの素朴な風味を味わえるよう、シンプルにシャロットと野菜ストックだけで作るのが私は好きです。この鮮やかな赤にも元気づけられます。     今日はいきなり春がやってきたかのような陽気で、私は仕事中も外ばかり見てました(笑)近所の公園でも桜が咲き始め、春がそこまで来ているんだなぁと実感できた、幸せな1日でした。ああ、今年こそ庭の手入れしないと(涙)