先週、生まれて初めて料理教室というものに行ってきました。すっごく行きたかった!というわけではなかったのですが、地元でいい学校が見つけられたこと、仲のいい近所のお友達が一緒に行こうと言ってくれたこともあって、1日コースを受けてみることにしたのです。
私は、サフォークというロンドン北東部の州に暮らしているのですが、この学校はAldeburghという海岸沿いの町にあります(上の写真は学校からすぐのビーチで撮りました)小さいですがとても可愛らしい町で、こじゃれたレストランやショップもあり、私のお気に入りの町の一つです。学校はヴィクトリアンハウスを改築してあって、キッチンのインテリアは典型的なモダンカントリー、上階には居心地のいいダイニングルームとラウンジがあり、お友達の家にお呼ばれされている感じです(この学校はA Place to Cookという世界中の料理学校を網羅したガイド本にも載っています。どちらかというとCooking Holiday的な学校が多く載っていますが)
メインの講師の1人は、Thane Princeという女性で、フードジャーナリストとしてずいぶん長く活躍してきた人です。料理本の出版やテレビ出演だけでなく、Daily Telegraphという新聞にコラムを書いていました。もう1人はSara Foxというシェフの女性、彼女はThe Lighthouseというレストランをまさに学校の向かいで経営しています(お洒落度は高くないですが、手頃な値段で地元の新鮮な素材が楽しめるお薦めのレストランです)2人とも講師という感じは全くなく、しゃべりがコメディアン並みにおもしろかったです(で「keikoは笑い過ぎ!」とクギを刺されました…)
料理の方ですが、この学校は1日コース、週末コースと合わせてたくさんのコースがあり、選ぶのに苦労しましたが、手始めということでモダンブリティッシュに落ち着きました(笑)当日のメニューは…
チョコレートエクレア(ランチ前のお茶菓子用)
チーズストロー(パイ生地にチーズを練り込んだもの、ランチ前のおつまみ用)
ウズラのゆで卵、ローストクミンソルト添え(これもおつまみ用)
タラのローストと豆のスープ
豚バラのロースト、オレンジローストビーツとマッシュドポテト添え
ブラウンブレッドアイスクリーム
ラーディケーキ
エッグカスタードタルト
お分かりのとおり、複雑な手順やテクニックを必要とする料理はありません。それがブリティッシュクッキングなのです!興味深かったのが、ラーディケーキと呼ばれるものでした。私は「へっ、ラーディ?」という感じだったのですが、まさにラードを使うケーキなのです(ケーキといってもパン生地でしたが)しかもナイジェラ ローソンもブチのめせるくらいの量です!彼らがラードの白い塊をワークトップの上に置いて「keiko、ラードを生地の上に乗せて!」と言われた時「へっ、塗るんじゃなくて乗せるんですか?」という感じで、もう私はその時点で、絶対にこれは食べてはいけないものだと確信しました(笑)発酵が終わってオーブンから焼き上がってきたのを見た時も、まだまだ確信はゆるぎませんでしたが、実際試してみたら、美味しいんです!カランツをたくさん入れたんですが、ラード臭さもないし、見た目ほど脂っこくなかったですし。まぁでも、一度にたくさんは食べれないと思います(これを美味しいと思ったということは、私も確実にイギリス人化してるんだと思います…)
タラと豚バラのローストも、新鮮な地元の素材だからここまで美味しくなるんだなぁと実感できたメニューでした。ブラウンブレッドアイスクリームはイギリスの典型的なレシピで、ブラウンブレッド(全麦パン)をパン粉状にしたものにブラウンシュガーとバターを混ぜてローストし、バニラアイスクリーム用のカスタードに混ぜるだけなんですが、美味しい!クランチーな食感がいいです。
ランチはThaneとSaraの興味深い話で盛り上がり、ふだん聞けないような有名シェフ達の裏話もたくさん聞けて、予定よりずいぶん長くなってしまいました。この学校、ちゃんとお料理を習いたい!という人にはお薦めしませんが、いろんな人達とのおしゃべりを楽しみながら料理をしたいという人には向いていると思います。このあたりにはイングランドらしい可愛らしい町や村がたくさんあるので、週末を利用してのんびり田舎を満喫するにはもってこいだと思います。あ、できれば夏にいらしてください(笑)

タラと豆のスープ – 意外な相性の良さでした。

豚バラのロースト – 脂身をカリカリにローストしたCracklingが上に乗ってます。
オレンジジュースでローストしたビーツが美味しい!
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keikoさん
Posted by yuki | 17 March 2005 #お邪魔してみましたよ!いいなーblog。わたしもやろうかなーと思うこともあるけど、ついついばたばたしているので・・・。
やっぱりお料理写真ステキです。おいしそう・・・。
お邪魔します!
こちらは写真も大きくて、
ますます料理の美しさが引き立ってますねー。
タラと豆、といえば、先日伯母さまの家で
お呼ばれしたとき、タラの煮込みに、
そら豆の湯でくずしたものがつけあわせで出ました。
こちらでは、タラ+そら豆の相性が
認められているのでしょうかしら?
Nordljusって、もしかしてスウェーデン語ですか?
Posted by トリコ� | 17 March 2005 #えー!いつのまに日本語版ができてたの??
(気づくの遅い??)
笑いすぎ!とくぎをさされたネタなど、こちらも新たな発見があっておもしろいです~♪
これからは両方とも楽しみにしてますね。
Posted by ぞうち� | 17 March 2005 #お久しぶりです!
Posted by 武夷岩� | 17 March 2005 #相も変わらず素晴らしいお料理のかずかず。
こういう写真を拝見していると、何だがグレーな猫ちゃんの居る、
隠れ家風味のお洒落なレストランを想像してしまいますヨ。
うわー、本当に日本語だっ!すごすぎます‥。
Posted by mariko | 17 March 2005 #やっぱ私のつたなすぎる英語で読むのと日本語とでは違いすぎでちょっと愕然としました。
Thaneさんの名字にびびびっと反応!
私も一日スクール行きたいです。いつの日かのんびりケンブリ滞在実現するのか!?
さっき気付いたんですが、日本語でお名前入力された方、4文字目以降ハジかれてます。
すいません、週末にチェックします。
>yukiさん
遊びに来てくれてありがとう。yukiさんは私の10倍くらい忙しい気がしますけど、
頑張って始めてほしいです。あ、でもそしたら毎日遊びに行って、例のごとく
ダラダラダラダラ話しちゃいますねぇ(じゃ、やめようって思ったよね?笑)
>トリコロルさん
ありがとー。わー、フランスでもありなんですね、この組み合わせ。
そら豆は美味しそうです。私達が当日使ったのは普通のグリーンピーでした。
(しかも冷凍)このへんがフランスとイギリスの差でしょうか、やっぱり。
はい、スウェーデン語のはずです(おい)トリコロルさんは、今もよく話されるのかな。
>ちかちゃん
いえ、ほんとは全然余裕がないんですけど、とりあえず始めてみようと。
でも、こんな私なので、どうなるかわかりません…。
>特級さん
ほんとうにお久しぶりですね!お元気でしたか?
最近ね、外出して帰ってくると、2階の窓のところにちょこんと座って
帰りを待ってるんですよ。可愛いヤツです(凶暴だけど)
会いに来てください。喜びます、すっごく。
>marikoさん
体調の方はいかがですか?早く元気になってくださいね。
あの、違いすぎというか英語があまりにも稚拙で、しかも日本語もかなり怪しく
Posted by keiko | 18 March 2005 #なってきているという、まずい状況です。
Thaneさん、とってもポッシュなヒトでした。やっぱりPrinceだから?(笑)
実現するのか!?じゃなく、実現させましょう。今度こそ!
いやいや、keikoさん毎日来てくれたらよろこんでだらだらしちゃいます。
Posted by yuki | 22 March 2005 #でもデジカメが壊れたので(涙)その件が解決するまで・・・は、筆一本(ふるい)でミクシでちまちまやろうと思います。笑
>yukiさん
うわーん、デジカメ壊れちゃったんですか(涙)
でもアメリカだったらこっちで買うよりずっと安く買えますよね。
(キッチンエイドをアメリカで買えたらどんなにいいかと思いました!)
うん、私は間違いなく、筆一本!なyukiさん日記のファンですから
これからも興味深いお話、聞かせてくださいね。
あ、お互い、妄想に走り過ぎないように注意しませう(笑)
Posted by keiko | 22 March 2005 #Keikoさん、
今日はtwitterの投稿から始まり、mixiまでお邪魔してしまい
すっかりKeikoさんDay!?になってます(恐っ...^^;)
遅ればせながら、はじめて日本語ブログの古い投稿を読ませて頂きました。
なんだか初々しいKeikoさんの様子が伺え、感動した次第です!
「なんでこの頃に出会わなかったかなぁ...ちょっと残念だなぁ」
なんて思いながら...^^
でもホント、5年間(?)であっという間に世界中の人々から支持され
Posted by Lee | 7 April 2010 #今では本格的にお仕事も...? 素晴らしいです!
お忙しいことと察しますがお身体に気を付けて、
これからもBlogやtwitter、楽しみにしてます!
また色々教えてくださいね^^ (長くなりました)