Thank you.
18 January 2008

もう更新することはないかもと思っていた日本語版ブログでしたが、今回、日本に一時帰国した際に時間を取ってくださったみなさんに改めてお礼が言えればと思い、少し写真を載せてみます。今回は5年ぶり(!)の帰国で、着いてからしばらくはボーッとしていましたが(しかも日本語忘れ始めてます)やはり日本はいいなぁと思うことがたくさんありました。忙しい中、時間を作ってくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました。これからは1年に1度くらいのペースで帰れればいいなぁと思っていますので(飛行機嫌いを何とか克服しなくてはいけません…)また遊んでやってください。 みなさんにとって、2008年が素敵な1年になりますように…!  

 

プロヴァンスの2週間
9 November 2005

私が横着者なのは既にみなさんご存知だと思いますが、日記代わりのブログを2ヶ月近くも放置っていうのは、さすがにイケないことだと思いました(汗)コメントやメッセージ、業を煮やして英語版の方にコメントくださったみなさん、ほんとうにごめんなさい、そしてありがとうございました(ここで「これからは最低でも週1ペースで更新します!」とか言えないところが横着者の証しです) 気を取り直して本題です。相変わらずの極貧生活を強いられていて、ラクジュアリーどころか、チープなホリデーすらままならない私達ですが、10月に南仏プロヴァンスとスペインのバルセロナまで「バイクで」行ってきました。イギリスからのバイク旅行は、今までアルプスを越えてイタリアまで行ったり、北欧まで足を伸ばしたり、ヨーロッパはほとんど回ってしまってるんですが、今回はイギリス人の友人夫婦がプロヴァンスにある別荘を使わせてくれるということで、行ってみることに。 ヨーロッパ内であれば、東欧などを除けば格安の航空券が買えますので、所要時間を考えても断然「飛ぶ」方が安上がりなんですが、バイク(もちろんクルマでもいいですが)だと、現地に着いてからも動けますし、何より目的地までのドライブの間に、ガイドブックには載っていないような可愛らしい村を見つけたり、穴場の美しいルートを発見したり、他のバイカー達とお友達になったりと、それなりの楽しみがあります。私はバイクは運転しませんので、同居人の後ろに座っているだけですが、移動のために丸1日乗っていないといけない時など、かなり体力を消耗します。体育会で鍛えまくっていた私も、最近はさすがにつらくなってきました。高速道でのスピードは150km/hは下りませんから(制限速度のないドイツに行ったら、さらにスピードアップです!)風圧の凄さもさることながら、そこで雨に降られたりした日には文句垂れまくりの私です。ほとんど脂肪なしの私の臀部も、長時間のツーリングには向いていません(涙)         友人の家は、St Remy de Provenceという、こじんまりした町にあるのですが(アルルやアヴィニョンが近いです)この町、正直、私達にはちょっとポッシュ過ぎでした(笑)こじゃれたインテリアショップやホテル、レストランなんかがたくさんあって、いえ、それは構わないんですけど「フツウのもの」がなかなか見つからず、しかもほとんどのものが観光客相手の値段で売られているので、物価の高いイギリスから来ても「高っ」という印象です(まぁでも地中海沿いのポッシュな街(カンヌとかニースとかサントロペとかモナコとか)に行くと、私はいつも場違いな所に来てしまったような気持ちになるので(涙)そのへんに比べたら、まだ庶民的かなとは思います)       さすがに食材はいいものが揃っているので、私は毎日楽しんで料理してました。友人夫婦の家は、外見は典型的なプロヴァンス風のつくりですが(上の写真参照)インテリアはかなりモダンに改装してあり、私的にはハマりました(笑)奥さんの方は料理上手で、キッチンも大きく、センスよくデコレートしてあり「ここで料理教室を開いたら、絶対人気出るだろな」と思わせる雰囲気です(笑)プロヴァンスの料理本がたくさん置いてあったのが、私的にはかなり嬉しいボーナスポイントでした。       町の魚屋さんで、毎日新鮮な食材をゲットできたのも嬉しかったです(日本にいると新鮮な魚やシーフードが簡単に手に入りますが、イギリスではそうはいかず、いつも魚介類に飢えている私です)いちおうホリデー中はのんびりしたいという気持ちがありましたので(笑)滞在中、デザートまで作ったりはしませんでしたが、鯛を塩釜で蒸し焼きにしたり(ここから近いカマーグという町は、美味しい塩が取れるので有名)ウズラを地元の美味しいオリーブと一緒にローストしたりと、簡単なレシピを試してみたりしてました。空き瓶を町のワインショップに持って行くと、巨大なタンクからガソリン状態でつめてくれます。しかも1リットル2ユーロ以下という安さで味もなかなか、これはやめられないと思いました(笑)地元のロゼが美味しかったです。     毎日通った魚屋さん 町の中心のちっちゃいスクエアにあるアンティークショップ。この白いイヌ、いつも窓辺に座ってました Mirabeau通りの可愛らしいティーショップ、Charmeroy St Remyに行かれる機会があったら、ぜひここのチョコレートショップに足を運んでみてください。フランスで3本の指に入ると言われているほどのお店で、こじんまりしてるんですが、意欲的な(笑)商品が並んでます。いろいろ試食させてくれますし、基本的にトリュフが苦手な私も「強引すぎない、でもきちんと素材の風味が味わえる」ここのチョコレートは気に入りました。プリザーブ(ジャムなど)の種類もかなり豊富です。           上の写真は、Les BauxというSt Remyからクルマで10分ほどの所にある村で撮りました。このあたりはAlpilles(ちっちゃいアルプスの意)と呼ばれる岩山が続いていて、このLes Bauxはその山の上にそびえ立っている村(お城がメインですが)です。写真はイケてませんが、山の上からの村の眺めが美しかったです。 他にもプロヴァンスの町をいくつか回ってみたので、もう少し写真を載せてみるつもりです。   余談ですがWallace & Gromit、先日やっと見てきました。グロミット、可愛過ぎです!(今、邦題を発見してちょっとビックリしました(笑)日本での公開は来年のようですね)生みの親、Nick ParkのCreature Comfortsの新作も、今こちらのテレビで放映されています。  

 

まだ終わっていなかった夏
31 August 2005

更新をサボっていたら、8月が終わってました(汗)先週末はバンクホリデーで3連休だったのですが、またちょっと夏が戻って来たような陽気のイギリスです。こっちの夏は短いので「陽を浴びれる時に浴びとかんと!」という感じで、みな気合いが入ります。私の住んでいる所からはビーチも近く、よく遊びに行くのですが、行く度にやっぱり食べてしまうのがフィッシュ&チップス、将来イギリスを離れることになっても、イギリスのビーチを思う度にあのビネガーの匂いを思い出すんだろうなぁ、と。相変わらずのダメダメ写真ですが、少しでもイギリスの夏(の終わり)の雰囲気が伝わると嬉しいです。                    

 

さらにパリ写真
6 June 2005

          ダメダメな写真ばっかりなのですが、とりあえず載せてみました…。

 

既に夏だったパリ
5 June 2005

                     ブログと言いつつ、更新が月1回とかになっちゃってます(汗) 先月はふだん以上にバタバタしていたのですが、先週、何とか時間を見つけてパリまで行ってきました。ロンドンからはユーロスターを使って3時間ほどなので、結構頻繁に行っています。やはりショッピングがメインになることが多いですが、今回は滞在中ずっと35℃近い暑さが続いていて、私も同居人もヘロヘロでした(パリであんなにアイスクリームを食べたことはない気がします)5月にイギリスでそこまで暑くなることはまずあり得ないので、やられたなという感じです。 暑さのせいで食欲もあまりなかったのですが(って、ふだんのレベルがレベルなんですけど…汗)とりあえずエルメと青木さんのお店だけは通いました。エルメは15区にある新しいお店の方に行ったのですが、サンジェルマンのお店のように混んでいなくてよかったです。朝一番で行ったこともあり、パンがたまらなく美味しかったです。青木さんの方は、抹茶デザートレシピのアイディアが欲しくていろいろ買ってみたのですが、うーん、残念ながらあまり美味しいとは思わなかったです。前回、彼のケーキを食べた時も思いましたが、何というか「甘さの質」が私は好きじゃないです。普通のオペラやフルーツを使ったケーキはとても美味しいと思ったのですが…。彼の東京の新しいお店も話題になっているようですが、パリと東京でレシピを変えているっていうこともありなのでしょうか?

 

料理教室初体験な日
17 March 2005

先週、生まれて初めて料理教室というものに行ってきました。すっごく行きたかった!というわけではなかったのですが、地元でいい学校が見つけられたこと、仲のいい近所のお友達が一緒に行こうと言ってくれたこともあって、1日コースを受けてみることにしたのです。 私は、サフォークというロンドン北東部の州に暮らしているのですが、この学校はAldeburghという海岸沿いの町にあります(上の写真は学校からすぐのビーチで撮りました)小さいですがとても可愛らしい町で、こじゃれたレストランやショップもあり、私のお気に入りの町の一つです。学校はヴィクトリアンハウスを改築してあって、キッチンのインテリアは典型的なモダンカントリー、上階には居心地のいいダイニングルームとラウンジがあり、お友達の家にお呼ばれされている感じです(この学校はA Place to Cookという世界中の料理学校を網羅したガイド本にも載っています。どちらかというとCooking Holiday的な学校が多く載っていますが) メインの講師の1人は、Thane Princeという女性で、フードジャーナリストとしてずいぶん長く活躍してきた人です。料理本の出版やテレビ出演だけでなく、Daily Telegraphという新聞にコラムを書いていました。もう1人はSara Foxというシェフの女性、彼女はThe Lighthouseというレストランをまさに学校の向かいで経営しています(お洒落度は高くないですが、手頃な値段で地元の新鮮な素材が楽しめるお薦めのレストランです)2人とも講師という感じは全くなく、しゃべりがコメディアン並みにおもしろかったです(で「keikoは笑い過ぎ!」とクギを刺されました…) 料理の方ですが、この学校は1日コース、週末コースと合わせてたくさんのコースがあり、選ぶのに苦労しましたが、手始めということでモダンブリティッシュに落ち着きました(笑)当日のメニューは… チョコレートエクレア(ランチ前のお茶菓子用) チーズストロー(パイ生地にチーズを練り込んだもの、ランチ前のおつまみ用) ウズラのゆで卵、ローストクミンソルト添え(これもおつまみ用) タラのローストと豆のスープ 豚バラのロースト、オレンジローストビーツとマッシュドポテト添え ブラウンブレッドアイスクリーム ラーディケーキ エッグカスタードタルト お分かりのとおり、複雑な手順やテクニックを必要とする料理はありません。それがブリティッシュクッキングなのです!興味深かったのが、ラーディケーキと呼ばれるものでした。私は「へっ、ラーディ?」という感じだったのですが、まさにラードを使うケーキなのです(ケーキといってもパン生地でしたが)しかもナイジェラ ローソンもブチのめせるくらいの量です!彼らがラードの白い塊をワークトップの上に置いて「keiko、ラードを生地の上に乗せて!」と言われた時「へっ、塗るんじゃなくて乗せるんですか?」という感じで、もう私はその時点で、絶対にこれは食べてはいけないものだと確信しました(笑)発酵が終わってオーブンから焼き上がってきたのを見た時も、まだまだ確信はゆるぎませんでしたが、実際試してみたら、美味しいんです!カランツをたくさん入れたんですが、ラード臭さもないし、見た目ほど脂っこくなかったですし。まぁでも、一度にたくさんは食べれないと思います(これを美味しいと思ったということは、私も確実にイギリス人化してるんだと思います…) タラと豚バラのローストも、新鮮な地元の素材だからここまで美味しくなるんだなぁと実感できたメニューでした。ブラウンブレッドアイスクリームはイギリスの典型的なレシピで、ブラウンブレッド(全麦パン)をパン粉状にしたものにブラウンシュガーとバターを混ぜてローストし、バニラアイスクリーム用のカスタードに混ぜるだけなんですが、美味しい!クランチーな食感がいいです。 ランチはThaneとSaraの興味深い話で盛り上がり、ふだん聞けないような有名シェフ達の裏話もたくさん聞けて、予定よりずいぶん長くなってしまいました。この学校、ちゃんとお料理を習いたい!という人にはお薦めしませんが、いろんな人達とのおしゃべりを楽しみながら料理をしたいという人には向いていると思います。このあたりにはイングランドらしい可愛らしい町や村がたくさんあるので、週末を利用してのんびり田舎を満喫するにはもってこいだと思います。あ、できれば夏にいらしてください(笑)    タラと豆のスープ – 意外な相性の良さでした。    豚バラのロースト – 脂身をカリカリにローストしたCracklingが上に乗ってます。 オレンジジュースでローストしたビーツが美味しい!